両手投げ最強伝説
◆明日、ボウリング大会なんですけど
たった1～2ゲームの練習で両手投げを覚えた人の話です。
「もうちょっと右かなあ」
「あっちゃー、親指痛ってー」
「うわ、皮むけちゃったよ」
「痛っててて……」
私は見るに見かねて、右隣のレーンで投げているその人に声をかけました。
「親指のマメがつぶれたんですね」
聞いてみると、明日の社内ボウリング大会のために特訓をしているが、これでは大恥をかいてしまうとのことでした。
「安心してください。親指を使わない投げかたがあります」
私は両手投げのやりかたを詳しく教えました。
するとどうでしょう。
これまで1投目が3～6本で2投目はミスばかりだったスコア。
ストライクの印がポツリポツリと刻まれ100を超えるようになりました。
明日のボウリング大会が楽しみですね。
