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両手投げ最強伝説
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◆両手投げ上達への道

~200以上をだすのだ~


◆両手投げをだれに習えばよいのか

自己流は避けたい。直すのに苦労します。

できれば美しいフォームで投げたい。

プロボウラーに個人レッスンを受けるのが理想です。

納得がいくまで習う。お金と時間と情熱があるなら弟子入りする。

と、いうだけなら簡単ですが、

①両手投げのプロボウラーが少ない

②両手投げを教えてくれるプロボウラーが近くのボウリング場にいない

③レッスンの日時に都合がつかない

などのハードルがあります。


◆YouTubeの動画

次善の策は動画を観ての研究です。

PBAの両手投げトッププロの動画から入る人は多いと思います。

同じ両手投げでもたくさんの選手がいて、それぞれの投球フォームは異なります。

とりあえずベルモンテをマネする人は多いでしょう。

プロのフォームをマネすればいいのでしょうか。否。

昭和の小学生はみんな王選手の一本足打法をマネしたものです。

彼らはホームランを量産できたのでしょうか。

ここで結論。


◆安達裕久プロの動画

両手投げのウソ八百!(アダチプロボウリングTV)

サムレスの選手ですが両手投げの解説もされています。

脱力することがいかに大事なのか。

私がボウリングを始めたころ、脱力ができず20ゲーム以上投げて疲労した結果として脱力してスコアが上がることがたびたびありました。

安達裕久プロの発信している多くの動画を何回も観て理解し、身につけてください。


◆物理法則の重要性

ボウリングといえど物理学のルールを無視することはできません。

理詰めで自分のボウリングを分析し改善していくことが上達を早めます。

スイングの向き、ボールの回転、ボールの動き、すべて物理法則の影響下にあります。

ピンを倒すには、

・ボールの重さ(重いほどいい)

・スピード(速いほどいい)

・回転(回転数が多いほどいい)

・ポケットへの到達(どの位置にどの角度で入るか)

などの要素がすべて複合的に影響します。

各要素をどれだけ満たせるかは個々のボウラーで違います。

その制約のなかでハイスコアを目指すのです。


◆パーフェクトだけが目標ではない

残念ながらまだパーフェクトを出していないものがいうのもなんですが、(2023年6月現在)

パーフェクトはあくまで結果。

一つだけスペアが入っているゲームは何回かあります。

10フレのプレッシャーがものすごい。

他のボウラーも集まってくる。

見物人の「ストライクあと1個」という念の中には、「割れろ」「外せ」という邪念も混じっています(笑)。

では何を目標にするのか。

心を鍛えよ。ではなく、


◆ヘッドピン率の向上

ヘッドピン(1番ピン)を外してストライクになることもごくまれにあります。

基本、ヘッドピン率(第1投目でヘッドピンを倒す率)100%を目指しましょう。


◆ノーミスゲームの達成
ストライクかスペアだけでミスのないゲームです。

パーフェクトゲームもノーミスゲームの一種です。


◆ストライクの連続

1回や2回スペアがとれなくてもめげずにストライクを4回か5回以上は連続させたいものです。

そのようなゲームはおおむね200以上のスコアになります。


◆自分のフォームを作る

少なくとも12回は同じように安定したフォームで正確な投球ができなくてはなりません。

投球フォームのブレはコントロールの乱れにつながります。

いうまでもなくストライクのためには正確なコントロールが必要です。


◆アジャストしてストライクを狙う

直前の投球フォーム、ボールの動き、ピンの飛び方を記憶し、次の投球にフィードバックします。

このデータなくしてストライクは望めません。

レーンコンディションによってストライクになりやすいライン(ボールの軌道)があります。

投げ始める位置、方向、スピード、回転等の各条件が当てはまればストライクになるのです。

通すラインが決まれば、あとはそこへ正確に投げるだけでストライクの連続を狙います。

毎回、投球で確認したレーンの状態と一瞬のピンの動きを観察します。

それによって次の投球を(ボールチェンジ含め)調節することをアジャストといいます。

英語でいってるだけですが……。


◆投球者の頭の中(私の場合)

「さっきより1枚左を通ったね」

「はあ?」

すごく上手いのに板目を見ないで投げている人もごくまれにいます。

しかし、ボールとピンの動きは物理法則に則っているのでその理屈を利用しない手はありません。

簡単にいえば、

A:開始点(投球時の立ち位置)

B:通過点(スパットと呼ばれる三角形の目印)

C:到達点(ストライクのためには1番ピンの右側面を狙う。そこをポケットという)

ボールはAからBを通過してCに到達します。

ストライクのためにはCのポケットに行くことは必須である以上、あとはA、Bの場所を考えればよいのです。

第2投目でスペアを取りにいく場合も同様です。

※BとCの間にはオイルがないためにボールが曲がり始める地点(※)があります。

※ブレイクポイント、フッキングポイントと呼ばれるエリア。


◆どこからどこに投げるか

レーンコンディションと使用するボールによって

A:45枚目
B:15枚目

とか、

A:20枚目
B:8枚目

など、ストライク率が高いラインがあるのです。

奇数レーンと偶数レーンを行き来して投げるアメリカン方式の試合では、左右のレーンで使うボールもラインも変えることがあります。

ストライクになりやすいラインが違うからです。

A:45枚目
B:15枚目

なら、4515と記憶します。

これはレーンの変化とボールチェンジに応じて変わるのでそのたびごとに記憶を上書きし、4518とか2010と暗記します。

アプローチは前後にも移動可能です。

投球開始位置の組み合わせはさらに多くなります。

これはあくまで私のやりかたです。だれに教わったわけでもないので。

試合中にプロボウラーが投球の合間に手の甲や手帳にメモっているシーンを見たかたもいるでしょう。

おそらく同様の記録をしているはずです。


◆内ミス

狙ったラインより左に失投することです。

ポケットを狙っているのに内ミスをするとボールは真正面、もっとずれると裏(1番ピンの左側)に行きます。

そうすると格段にストライクの可能性が減少します。

それだけにとどまらず、スプリットになる可能性も増えます。


◆外ミス

ではその逆の右に失投した場合はどうか。

これがうれしいことに戻ることが多いのです。

通常のレーンコンディションではボールの通り道の右側はオイル量が少ないのです。

というか、そういうラインを投げるのですが。

投球者側からみて時計の逆回転でボールが回転していれば外ミスをしてもボールの軌道が左に修正されます。

一方、ボールの通り道の左側はオイル量が多くその場所にくるとボールはすべって左に転がろうとしても行けないのです。

これが通称オイルの壁と呼ばれるやつで基本中の基本です。

外に出し過ぎた結果、戻り過ぎて裏に行ったり、戻らずにそのまま最初に①の右を通過することもあります。



◆10ピン問題

さて、両手投げの最大の悩みは10ピンタップ。

両手投げに限ったことではありませんが、10ピンは残りやすい傾向があります。



それはなぜか。

原因は10ピンではなく、自分の失投です。


◆なぜ10ピンが残りやすいのか

教科書的なストライクは、①③⑤⑨の順でボールが直接当たり、③は⑥、⑥は⑩を倒しつつ、①は②、②は④、④は⑦を倒し、⑤は⑧を倒します。(パーフェクトストライク理論)

これは多種多様なストライクの一例に過ぎず、いろいろなパターンがあります。

なんで10ピンが残るの?

その理由の一つは薄目です。

薄目とはヘッドピンの①に浅く当たること。

ボールが①に浅く当たる(薄目)
 ↓
③の正面寄りの左側にボールが当たる
 ↓
③は⑥の左側に当たったあと⑨を倒す
 ↓
⑥が右に飛ぶ
 ↓
⑩に⑥が当たらない
 ↓
⑩が残る

これは10ピンが残るメカニズムの一例ですが、右に飛んだ⑥が右の壁に当たって跳ね返って⑩を倒すこともよくあります。


◆10ピンをとるための3条件

・直球で対角線上に狙う

・バックアップ回転でボールを曲げて10ピンをとる

大きくはこの2つです。

バックアップは習得が難しいので省略します。(できないから説明しないのですが)

⑦ピンの場合は1投目のボールで左に曲げてとることが容易です。

⑩ピンの場合、1投目と同じ曲がるボールを使用してとることは困難です。

レーンの対角線上に⑩ピンを狙うのですが、両手投げで直球を投げるポイントは3つです。

・曲がらないボールを使用

・曲がらない回転

・曲がらないように投げる

当たり前ですが、これらをせずに曲がってしまうと嘆く人の多いこと多いこと。

つまり、

・スペアボールを使用して

・タテ回転で

・やや強めに投げる

完全なタテ回転にするのは難しいので、少し強めに投げます。ボールの直進性が増すからです。

▼対角線上に直球を投げて10ピンをとる


◆10ピンが残ったときのアジャスト

10ピンタップの原因が薄目である場合、ABの値を変更してそれを補正します。

AかBのどちらかを変更する場合と、AとB両方の変更する場合があります。

1枚の違い、1/2枚の違いで10ピンが残る場合もあるため、その調節はとても繊細なものです。

もっともその調節が可能なのは正確なコントロールができることが前提です。

盲点なのですが投球開始位置を前後に調整するのも効果があります。

私の場合、10ピンが残ったら次の第1投目は20cmくらい前に移動して投げます。

するとけっこうストライクが出ます。


◆この章の結論

・ヘッドピン率をあげろ

・ノーミスゲームをめざせ

・安定した投球フォーム

これで200以上をだすのだ!





おまけ

◆メッセンジャーストライクの出しかた

ピンが残ったと見せかけてからのメッセンジャーストライク。

普通のストライクよりウケる!

その出しかたがあるんです(笑)。

▼再生速度0.25で見るとよくわかるよ


薄目で①に当てます。
 ↓
①は左に飛びます。
 ↓
その①は左の壁にぶつかって戻ってきます。
 ↓
それが残っていた⑩に当たります。

これが典型的なメッセンジャーストライクです。

高回転、高スピードの両手投げは、メッセンジャーストライクがよく発生します。


◆本当は教えたくないおすすめのサイト
  • ローダウン@Wiki

    ローダウン投法のサイトですが、どの投げかたにも共通のボウリング基礎知識がたくさん載っています。

    例えば、入射角ごとのストライク率の違いのグラフ。

    曲げれば曲げるほど、つまり入射角が大きいほど有利であることがわかります。

  • ピンアクション

    「ピンアクション一覧」の各項目は完全に理解したいものです。


全面協力:gal-moji.com  ギャル文字ドッドコム



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